【大阪・関西万博の隠れた奇跡】銀座のバーマスターが語る「山崎」「白州」「響」が“万博価格じゃない”真価と、猛暑を癒やす天然水かき氷の至福

夏の盛り、熱気あふれる大阪・関西万博。未来への期待に胸を膨らませながら、多くの人々が新たな発見を求めて会場を巡っていることでしょう。しかし、その喧騒の中に、ひっそりと、しかし確かな存在感を放つ、真の「穴場」があるのをご存知でしょうか。
銀座の片隅で長年カウンターに立ち、静かにグラスを傾けるお客様方と語らい続けてきた私にとって、一杯のウイスキーはただの飲み物ではありません。それは、風土と時間、そして職人たちの魂が織りなす、語り継がれるべき物語そのものなのです。今回、万博という華やかな舞台で耳にした、ある“奇跡”の報せに、私は静かな興奮を覚えずにはいられませんでした。
万博の熱狂を忘れさせる、至福のオアシス
大阪・関西万博の会場は、連日の猛暑と、それに負けない来場者の熱気で満ち溢れていると聞きます。そんな中で、束の間の涼と癒しを提供してくれるのが、「天然水のかき氷」です。ただの冷たい氷菓と侮るなかれ。清らかな天然水から作られたかき氷は、雑味がなく、口に入れた瞬間にすっと溶けていく繊細さが魅力。火照った体を内側からクールダウンさせ、再び万博探訪へと誘う、まさに夏の救世主と言えるでしょう。
そして、その隣で静かに輝きを放つ、もう一つの至宝があります。それは、日本のウイスキーを代表する「山崎」「白州」「響」のハイボールが、“万博価格じゃない”良心的な価格で提供されているという事実です。この報せを聞いた時、私は思わず「奇跡」という言葉を口にしてしまいました。
「万博価格じゃない」奇跡のウイスキーたち
「万博価格」と聞けば、誰もが少々身構えるもの。しかし、ここで提供されるハイボールは、その常識を覆します。これは単に価格が安いという話ではありません。日本のウイスキーが持つ真の価値を、より多くの人々に届けたいという、作り手の、そして提供側の深い敬意と哲学を感じさせるものです。
森と水の恵み、そして挑戦の歴史「山崎」
まず「山崎」。京都郊外、離宮八幡宮のほど近くに立つ、日本最古のモルト蒸溜所です。1923年、日本の風土に合ったウイスキー造りを目指した鳥井信治郎氏の情熱からその歴史は始まりました。桂川、宇治川、木津川が合流する豊かな自然の中で、古くから名水として知られる「離宮の水」を仕込み水に使い、多彩な原酒を生み出す多様な蒸溜釜と熟成環境が、山崎の複雑で奥深い味わいを育みます。その一杯には、日本のウイスキーの黎明期から続く、弛まぬ探求と挑戦の物語が詰まっているのです。
清らかな森の息吹「白州」
次に「白州」。南アルプスの甲斐駒ヶ岳を望む、豊かな森の中に佇む蒸溜所です。名水百選にも選ばれた「尾白川」の清らかな水を仕込み水に、森の静寂の中でゆっくりと熟成されます。白州のウイスキーは、その名の通り、森の息吹を感じさせるような、軽やかで爽やかな香りと、ほのかにスモーキーな余韻が特徴。都会の喧騒から離れた大自然の中で、職人たちが丹精込めて生み出す、透明感のある味わいは、まさに森のウイスキーと呼ぶにふさわしいでしょう。
日本の四季が織りなすハーモニー「響」
そして「響」。これは特定の蒸溜所で造られるウイスキーではありません。サントリーの歴代チーフブレンダーが、長い年月をかけて育まれた多様な原酒の中から、日本の四季を感じさせるような繊細なバランスを追求し、ブレンドの妙によって生み出される芸術品です。華やかな香りと、幾重にも重なる複雑な味わいは、まるでオーケストラのハーモニーのよう。その一杯は、ブレンダーの哲学と、熟成庫で静かに眠り続けた原酒たちの物語が溶け合った、まさに「日本の美意識」を体現していると言えるでしょう。
猛暑の中で味わう、至福の体験レポート
この三つの名作ウイスキーを、万博の地でハイボールとして味わう。それは、それぞれのウイスキーが持つ個性を、ソーダの爽快感が際立たせ、夏の暑さの中で最高の清涼感をもたらしてくれることでしょう。
天然水のかき氷で体をクールダウンさせ、その後に続く「山崎」「白州」「響」のハイボール。それは単なる飲食体験を超え、日本の自然、歴史、そして職人の技が凝縮された文化を五感で味わう、至福のひとときとなるはずです。
大阪・関西万博を訪れる際には、ぜひこの「穴場」に足を運び、日本のウイスキーが持つ奥深い物語に思いを馳せながら、グラスを傾けてみてください。きっと、万博の記憶とともに、心に残る特別な一杯となることでしょう。この機会に、ウイスキーという液体が持つ、計り知れない魅力に触れていただければ幸いです。
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